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執筆者の写真Mitsuki

ブックカフェ OYAMA book&work さんインタビュー

更新日:2021年11月11日



はじめに

Mitsuki(以下M):好きな店が少し行かないうちになくなってしまう。そんな瞬間がこの時期どっと増えました。

そんななかTwitterに流れてきたブックカフェ開店のお知らせは、まるで自分のことのように嬉しかったです。今日はよろしくお願いします。


マイKELさん(以下マイKEL):ありがとうございます。よろしくお願いします。


M:今回は、マイKELさん自身のことと、開店されるブックカフェのこと、あとはTwitterやチームメンバーから募集した質問の大きく分けて3つ聞かせてください。


マイKEL:はい。よろしくお願いします。


①マイKELさんについて
好きな本、ジャンルはなんですか?

色々読むのですが、あえて答えるならミステリーですかね。

読んでる数が多いのは恩田陸さん、辻村深月さん、吉本ばななさんといったところでしょうか。


作品を書くことはありますか。またこれから書く予定はありますか。 

実は物書きになりたかったんです! けれど今も読み手のままでして……。昔仕事でテキストを書いて校正していた時期がありまして、その時期は仕事でたくさん文章を読んだり直したりしていたのもあって、書こうとは思えなかったんです。

でも今は書いてみたいなと思っています!


本を読み始めたのはいつからですか。そのきっかけも教えてください。

小学校の頃からですね。よく読んでいたのは少女小説と呼ばれるジャンルです。それからしばらく読まなくなったのですが、中学の途中からまた読むようになりました。そのきっかけは吉本ばななさんの『TUGUMI』という本と出会って、大人の小説が面白いと思ったからです。

それから綾辻行人さんのミステリーや、恩田陸さんの『夜のピクニック』とかに出会い完全に本の沼にハマっていきましたね。



どんなお子さんだったのですか?

一人でいるのが好きな子どもだったと思います。交友関係は少なくて、本を読むかマリオをやっていた記憶がありますね。あとはずっとピアノをやっていたので、今でもピアノが出てくる小説を読むと面白く思えます。瀬尾まい子さんの『そしてバトンは渡された』とか中山七里さんの『さよならドビュッシー』とか。もちろん恩田陸さんの『蜜蜂と遠雷』も大好きな作品です。

といっても今はピアノは子どもと少し弾くくらいなんですけれどね。



今イチ押しの本を教えてください

たくさんあって選べないですが、やっぱりここ最近読んだものだと『蜜蜂と遠雷』かなと思います。ただ恩田陸と辻村深月はほとんど読んだくらいに好きです!

辻村深月『スロウハイツの神様』や恩田陸『かがみの孤城』もイチ押しですね!

ぜんぜん一作にしぼれなくてすみません。



これから読もうと思っている本を教えてください

Twitterで読了ツイートを見て、気になって買った本がありまして、桜井美奈『殺した夫が帰ってきました』という本なんですが、タイトルから惹かれました。



本以外の趣味、興味あること、好きなものはなんですか

子育てが好きです! 子育ては本と同じくらい刺激的です!

子どもと一緒に『かいけつゾロリ』や『ふしぎ駄菓子屋銭天堂』とかを読んだり、流行りの漫画も読んでますね。あとは子どもとピアノを弾くのも楽しいです!



②ブックカフェについて
お店の名前の由来を教えてください。

初めはラウンジやコワーキングスペースみたいな名前にしたらどうかと言われたんですが、本好きが集まるスペースにしたかったので、本の名前を入れるのは譲りませんでした。文喫を参考にして、漢字の名前にしようかと思ったのですが、小説以外にもビジネス本や医療本もあるので、仕事の合間にそれらも読んでもらえたらと考えて、この名前にしました。




 作ろうと思ったきっかけはどういったものでしょうか

本が沢山ある場所で、自由に貸し借りできるような場所があればと昔から思っていたんです。『TSUTAYA BOOKS』とか、いいなぁと思っていて、自分もこういうのを作りたいという思いがずっとあったんです。

あとは、今までは家の本が溢れたら売るようにしていたんですが、もったいないなーとも感じていて、そうだ、外における空間を作ればいいんだ! と思ったのがきっかけです。

実はお店は薬局の半分を間借りしている状態でして、主人が経営していたのもあって、コストがあまりかからなかったというのも大きいですね。





利用にあたってのルールを教えてください。

ルールというものはたくさんあるわけではないのですが、料金は一時間二百円、一日千円のです。

1ヶ月の会員利用や子どもの自習室として利用したいという要望もあったのですが、そういった方が増えると、本を読む場所という目的と違ってしまうので、今のところはお断りしています。


あとは先ほどもちょっとお話したんですが、ビジネス本や医療本などもあるので、そう言った本にも触れてもらって興味を持ってもらったらなと思っています。薬局の一部を間借りしているのもあるので、薬局の薬剤師の知り合いを増やしてもらって、病気やケガの相談などをしてもらえたら嬉しいですね。


本を読む場所や、コワーキングスペースを目的とはしていますが、ふらっと立ち寄ってもらえるような人も増えて欲しいなーと思っています。





ブックカフェでのイベントの予定など、カフェ以外のご利用は可能ですか。 

まだ考えてないんです。読書会などのイベントは興味はあるんですが、昔から自分は一人で本を読んできたので、イメージできないですね。いつかやる可能性はありますが、今はやっぱり本を読む場所、コワーキングスペース、医療や薬局に興味を持ってもらえるスペースというのを大事にしていきたいです。


おすすめのメニューはなんですか

これ、本当によく聞かれるんですが、食べるものは出してないんですよね。

カフェと書いてあるのに申し訳ないです……。

代わりではないですが、飲み物はコーヒーとお茶は自由に飲めるようにしています。

薬局が隣にあるというのももちろんあるんですが、店員が常にいる場所というよりは、静かに過ごせる場所という感じにしたかったんです。


(フリードリンクの写真)


どういったお客様に来てもらいたいですか

まずはもちろん本が好きな人です。

あとは病気や薬剤師に関心がある人ですね。自分が医療従事者というのもありますが、体のことで悩んでいる人、病気について悩みがある人にも来てほしいです。テレビやネットに情報があふれている現代こそ、正しい情報を持って欲しいですから。

そして地域の人ですね。児童書は置いてないので、お子さんというよりは地元の大人の方に来てもらいたいです。


 これからどういう風にお店を展開していきたいですか。

まずはとにかく本が好きな人の癒やしの場所にしたいですね。次にやはりコワーキングスペース、地域の人に認知されていって、あとはTwitterで知ってくださった方にも来ていただきたいです。

これはTwitterでブックカフェの開店を公開してみて実感したことなのですが、本が好きな人って実際はたくさんいるんですよね。

中には本を送ってくださった人もいるのですが、そこには本をオススメするカードがついていたりするんです。私も書いているのですが、Twitterを見て寄ってくれた人がカードを見てくれて、新しく本や人と出会ってくれたら本当に嬉しいです。

具体的な展望というよりは、夢かもしれませんが。


③募集した質問
いずれ自分でお店を持とうと思っているものです。どれくらいの予算で開店にいたりましたか。お店をはじめようとしたときに苦労したことなども教えてください。

先ほどちょっとお話した通り、お店は薬局を間借りしてもらっているので、お店の予算の参考にはならないかもしれないです……!

苦労したのは、薬局の会社に反対されたことですね。「誰も来ない」とか「本が好きな人は少ない」と言われたりしました。説得できたのは、コストをかけないという部分が大きかったからです。本は元々持っている本だったので準備する必要がないですし、店員が常時いる場所でもないので人件費もかかりません。必要だったのは本棚とか机で、あとは細かい雑費も合わせて200万くらいでしょうか。


反響を受けてみてどうですか

いいねがついたときは、本好きが多いことを知って嬉しかったです。反対してきた人に、「ほら、こんなにいるじゃないか!」と内心ガッツポーズをしましたね。


 栃木県で開こうと思ったのはなぜですか?  栃木県の魅力やおすすめスポットなども 教えてください。 

住んでいるところの近くにテンションが上がる施設が少なかったからです。じゃあテンションが上がるものを自分で作ればいいじゃないかと思ったのがきっかけです。あとは小山は東京と行き来するのに便利な場所なので、いろいろな人に立ち寄ってもらえるかなと。


おすすめスポットですか……この近くにはテンションが上がる施設が少ないと言ってしまったとおり、本当に難しい質問です(笑)

観光地は多いですね。日光とか那須はとても素敵な場所です。


ブックカフェを開店するにあたって、重視されたこと(立地、内装、色、コンセプト)を教えてください。

駅に近いところを選びました。あとは栃木が車社会ということもあって車のアクセスがいいところも意識しましたね。TSUTAYA BOOKSのようなシンプルで落ち着く空間をイメージしました。

あとは暗すぎない空間。これ大事です。おしゃれなブックカフェって、暗いところが多いじゃないですか。本を読んでいるとどうしても下を向くと思うのですが、それだと自分も陰になってしまって、読みづらいという経験があったので、壁は明るい白にしました。



M:質問は以上です! 本好きの人が、新しい本との出会いの場を作ってくださって、本当に嬉しいです。事態が落ち着きましたら、ぜひ有意義な時間を過ごさせてください~。


OYAMA book&work 様のホームページ↓


住所 〒323-0022 栃木県小山市駅東通り2-30-5 山東ビルⅡ 1F

営業時間 [月〜金]午前9時から午後6時/[土]午前9時から午後1時/[日・祝]定休


その他アクセスはホームページをご参照ください。





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